
僕はREALFORCEやHHKBを長期愛用しているが、掃除の話はしていなかったどころか掃除自体したことがなかったことを思い出したので急遽執筆してみた。REALFORCEやHHKBユーザーのあなた!愛機を掃除して長く使い続けましょう!
HHKB公式サイトで紹介されているキーボード掃除の方法
REALFORCEやHHKBはスイッチの耐久性が高いことで有名な静電容量無接点方式スイッチを採用した最高級キーボードだ。それだけに、使用状況によっては10年、15年と使い続けていると言う使用事例も多く見かける。そして、使用期間の間にほぼ間違いなく(外れの個体でなければ間違いなく100%)掃除を経験することになる。
そんな静電容量無接点方式キーボードの掃除だが、実はREALFORCE、HHKBどちらの公式サイトでもこの掃除に触れられることがあまりなかったこともあってか、ネット上で猛者たちがキーボードを分解して隅々まで掃除したり、なぜかついでに改造したりと、一般ユーザーにはとても真似できない高度な作業をまとめた記事をアップロードするのが定番となっていた。
だが、2022年7月、HHKB公式サイトにてHHKBの掃除方法の紹介があった。
HHKB博士に聞く!購入前に知っておきたいHHKBの基礎〜カラー編〜
実は以前から掃除しよう掃除しようと思いながらも掃除方法がわからず手がつけられないまま数年が経過していたので、この方法を使って初の掃除をしてみることにした。
今回掃除を行うキーボード
今回僕が掃除を行うキーボードは東プレ REALFORCE 108UBK。実は去年修理した際に東プレによる清掃が行われて4年使用している割には綺麗だったのだが、この記事を執筆している時点で修理から1年半が経過。流石に汚れが目立ってきている。
手順1、キーボードの写真を撮影する or 自分のキーボードと同じものの画像をネット上で探して保存する
上の動画でわかる通り、これからキートップを全て外し、掃除後に再度取り付けることになる。どのキートップをどこに取り付けていいか分からなければ取り付けの作業が大変なことになるため、自分のキーボードの刻印は全てわかることが当たり前!と思っている人以外は画像を撮影しておくことをお勧めする。
しかしREALFORCE、HHKBのどちらの公式サイトもキーボードの画像を掲載しているため、掃除後にキートップを取り付けるときすぐ画像を確認できる状態にしておけるのであれば、画像を撮影する必要はない。
手順2、キートップを外す
ここからキートップを外していくのだが、引き抜き工具が間違いなく必要になる。もちろん他のもので代用ができるがキートップを傷つける可能性があるためあまりおすすめしない。
個人的には、HHKBのカラーキートップを購入して、掃除をするついでにカスタマイズを楽しむのがおすすめ。このキートップセットには2色のキートップと非常に使いやすい引き抜き工具も付属してくるという文句なしの一品だが、価格は2750円と4キーしかない割に超高額。そのため、カラーキートップがいらないという人は他社で単体で売られているキートップ引き抜き工具を購入した方がいい。大切なことは、必ず引き抜き工具を用意してから作業に取り掛かること。
ちなみに、カラーキートップセットは以下のリンクを参照。一例を紹介しておくが、他にも様々なものがあるので掃除をきっかけに調べてみるのもいいと思う。自分のキーボードをカスタマイズすることでさらにタイピングが楽しくなる。
・カラーキートップセット(HHKB Professionalシリーズ専用)
・カラーキートップセット2(HHKB Professionalシリーズ専用)
Space、Retern、Shift等の大きなキーには特に注意しながらキートップを引き抜いていこう。
キートップを引き抜く上での注意点
もしできるならという条件ではあるのだが、引き抜いたキートップは列ごとにまとめておくことをお勧めする。特に無刻印ユーザーは絶対に忘れないようにしてほしい。
REALFORCEやHHKBのキートップ構造は、すべてのキートップ面が中央方向に向いた「シリンドリカルステップスカルプチャ方式」というのものが採用されている。そのため、列によってキートップの形状が大きく異なるため、取り外した段階でキートップを列ごとに取り扱っていくことを個人的にはおすすめしたい。
さらに、あなたが使っているキーボードのスペースキーにバネが入っていたらそのバネを絶対保管しておいて欲しい。キートップを戻す時にこのバネもスペースキーに戻す。これがないとスペースキーが機能しなくなるので保管忘れ、装着忘れをしないように対策しておくべき。
手順3、キーボードをブラシや綿棒で掃除
キーボードからキートップを取り外したら、まずはキーボード本体を掃除する。ブラシや綿棒で内部を掃除していく。
掃除が完了したら、キートップを再度装着する時に備えて汚れない場所に置いておこう。
手順4、キートップを洗浄し、乾かす
いよいよキートップの掃除だ。僕の場合は前述の通り列ごとに分けたキートップを列ごとに分けて洗剤と水で洗浄し、その後自然乾燥させるという簡単な手順で洗浄を行った。
ただし、他にも様々な方法があり、中には内部まで分解してしまったり改造してしまう猛者も存在する(個人的にはお勧めしない)ので、機になる人は他のネット上記事を参考に洗浄を行ってみると面白いと思う。
手順5、乾かしたキートップをキーボードに装着する
最後に、乾かしたキートップをキーボードに装着するだけ。なのだが、ここで絶対に注意して欲しいことがある。それは、「キートップの筒状部分に水が残っていないか確認すること」だ。キートップに水が残ったまま装着してすぐさま使いはじめた場合は故障につながる危険性もあるので、装着前に特に水が残りやすい筒状部分をよく確認して、キートップに水が残っていないことを確認しよう。僕の場合は2時間30分程度乾燥させたが、108個中15個くらいのキートップで筒状部分に水が残っていた。大体はほぼ乾いていたので、キートップを優しく叩いたり振ったりして水を残さないようにして装着した。
手順6、掃除完了です。( ̄ー ̄)ニヤリ
このような手順で掃除が完了する。
さぁ、掃除したキーボードでこれからもタイピングを楽しもう。
今回のまとめ:キーボード掃除は間違いなく必須
REALFORCEやHHKBに採用されている静電容量無接点方式のキー寿命はもはや人間の寿命を越えるのではないか?というレベルの異次元の耐久性とキーボードを超越した最上級の打鍵感・打鍵音を誇る。だが、掃除が行われなければもちろん壊れる可能性は高まる。もちろん打鍵感・打鍵音も悪くなってしまう。
掃除をしたキーボードの打鍵感はいかがだろうか。間違いなく掃除前とは打鍵感・打鍵音もいいものになっているはずだ。掃除をして、長くキーボードを使い続けて欲しいと個人的には思っている。
最後に、一番洗浄が必要そうな変態キーボードオタクが異様にニコニコしながら執筆したこの記事を最後まで読んでくださったあなたは、REALFORCEやHHKBを何ヶ月、何年使ってきているのだろうか。そして、どのような掃除方法をご存知だろうか。僕も掃除初心者で気になるので、もしよければこの記事のコメント欄にコメントしていただけるとありがたい。
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